首の後ろをグイグイ揉むと気持ちいいけれど、コリや重たい感じが抜けきらない。

そういった首こりは、肩こりに並んで悩まれている方が多いのではないでしょうか。座り仕事をしているとどうしてもこってきて、首を回したり揉んだりして誤魔化すけれど、症状は毎日のように続いているとしたら、その首こりは単にこっているだけの問題では無いかもしれません。

首というのは、実はかなり繊細な部分です。頭というボーリング玉のように重たい部位を支えながら、脳から体へ走る神経束が通り、血流や呼吸、食べ物の通り道でもあります。なので、沢山の筋肉によって支えられています。首こりは、この筋肉が硬く緊張しっ放しになっている状態ですね。

硬くなった筋肉を揉み解すと一時的には楽になるのですが、そもそもその筋肉が首こりになるほど緊張して支えなければならない不安定さを解決しなければ、また硬く緊張してしまいます。重要な部位なので少しでも不安定になれば固めてしまうのが身体の正しい反応なので、仕方のないことです。

問題は、そういった反応を起こさせる、首の不安定さがどこから来ているのかです。

首が不安定であるということは、首より下が不安定であるということとほとんど同義です。首の骨を含む背骨の並びが悪くなっており、背骨を支える仙骨がゆがんでおり、仙骨を支える寛骨、股関節、膝、足首・・・。

これらのゆがみや捻じれ、左右差などによって生まれる不安定な状態でも、最終的に首で頭の位置を調整しバランスをとり、問題なく生活出来るように身体が働いている証拠なのです。極端な話ですが、脚の指の関節が少しズレているだけでもバランスの帳尻を合わせるために首こりになることもあります。

大切なのは、首だけ筋肉が緩んでいるのではなく、背骨も骨盤も下半身も安定している状態であるかどうかなのです。

首が安定した状態を作るためには、足元からすべてみていく必要があります。その中で、あなたの身体がどういう風にバランスを崩し、首の不安定さを生んでいるのかを見つけていきます。脚の指から崩している人もいれば、骨盤のゆがみから、もしかすると腕の捻じれからかもしれません。頭蓋骨のゆがみということもあります。

百年整体葛西院では、全身調整していきながら、あなたの身体がどうしてバランスを崩しているのか、どうやればバランスを保てるのかを細かくみていきます。

首こりは、首だけ揉んだり叩いたりすれば治るというほど、単純なものではありません。一時的に良くなってもまたぶり返すリスクが残っています。そのリスク、つまり不安定さを取り除いて初めて、本当の意味で首こりが治ったと言えると考えています。

慢性的で、もう治らない、一生付き合っていくしかないもの、だなんて諦めないでください。すっきりと首が軽いのが当たり前になっていきます。ぜひ一度、ご相談ください。