肩こりは肩回りの筋肉に十分な血液が流れないせいで、疲労物質が溜まったり筋肉が回復しないことでこりを感じる症状です。実は血流が悪いことが問題なのは昔から知られていることで、血流を良くする為に様々なセルフケアや施術方法が生まれています。

マッサージや電気、鍼灸、ストレッチ、姿勢矯正などすべて最終的に血流を良くすることを目的に考えられています。ほとんどの場合、こういった方法で一時的にはこりが楽になると思います。

しかし、すぐにこってきてしまいますよね。

「なんだ、やっぱり今度もその時だけだったか・・・」と気落ちした経験が何度もあるのではないかと思います。

なぜ、世の中の多くの肩こり解消法はその場しのぎにしかならないのでしょうか？

それは、血流を良い状態にすることは簡単でも、その状態を「維持」させるところまで考えられていないことがほとんどだからです。その場その時だけ肩こりを楽にすることは誰にでもできます。本当に大切なのは、その状態をこれから先の長い人生で、どれだけ維持していけるかです。この整体院業界でも、自信が無い人ほど目の前の症状が取れたかどうかが気になってしまうので、その場だけの変化で気を抜いてしまいます。

どこに行っても肩こりが楽にならないままなのであれば、本気であなたの身体の不調に向き合う施術者に出会えていないのかも知れません。

ただ、これは表面的なもので、本質的な原因はもっとたくさんあります。

血流が悪くなり肩こりになっている時、どういったことがあなたの身体の中で起こっているのか。よくあるパターンをいくつかまとめてみました。

・座る時間が長い⇒動かさないことでアキレス腱が固くなる⇒連動する目を動かす筋肉が緊張する⇒目と直結する脳が興奮状態に⇒自律神経が交感神経優位に⇒筋肉への血流が抑制される⇒肩こり

・歩き方に癖がある⇒足指を動かさなくなりふくらはぎが固くなる⇒血液のポンプ作用が弱くなる⇒血液が下半身で滞る⇒上半身にいく血液量が低下⇒肩こり

・足元のバランスが悪い⇒体軸が左右にぶれる⇒横揺れに弱い内臓が疲労⇒内臓を守る為に血液が腹部に集まる⇒末端の血流が低下⇒肩こり

・歩くことが少ない⇒運動量が減って身体が省エネモードに⇒筋肉量が低下⇒血液の循環力が弱くなる⇒肩こり

ほとんどの方が、このどれかのパターンに当てはまっています。

そして、どのパターンにも共通しているのが、「足」やの問題が根底にあるということです。

肩と足、離れているので関係が無いように思えますが、実はとても密接に繋がっています。足元で起こっているトラブルが、結局は血流不全を起こし、慢性的な肩こりの原因となります。この関係性を理解している整体院は多くありません。だから、今日まで見落とされてきたのです。

肩こりだからと肩周りばかりを施術するのでは短期的なケアでしかありません。本当の意味で良くしていくには、足元からしっかりと調整していく必要があります。

特にはじめは足首の可動域を広げていくことが大事です。肩こりの方はほとんどの場合、足首の動く幅が狭くなっています。そのせいで歩き方に癖があったり、足に流れてきた血液を送り返す動きが弱くなっていますので、足首の調整が優先です。

足首の動きと同時に、骨盤のゆがみを整えます。骨盤も歩き方や姿勢に影響するので多くの整体院でも骨盤のケアは行っていますが、足元とセットで調整することが肝になってきます。

どちらかだけだと実は効果が半減します。腰から足に掛けての下半身のラインがしっかり取れることで安定した土台が作れます。この安定した土台があってはじめて、その場しのぎではない肩こりの改善に繋がります。

根本原因は足元ですが、肩回りを全く施術しないわけではありません。やはり辛いこりはまずは一旦、楽にして差し上げたいので肩回りの筋肉、筋膜の緊張を緩める調整や、首のずれを整える調整も行います。

施術を受けた時も楽になるし、日を追うごとにこりが和らいでいく、本当の意味での肩こり改善をご提供します。

どこに行ってもダメだった肩こりでもきっと良くなります。いつでもご相談ください。