腱鞘炎というのは、字の通り腱鞘に炎症が起こっている症状です。腱鞘というのは腱の動きをサポートするトンネルのようなもので、腱と腱鞘の間に摩擦が強くなる炎症を起こすと、指や手首を動かすと痛みを感じるようになります。

炎症が起こっていなければ痛みは感じないので、一時的に症状が治まっては再発を繰り返しながら状態を悪化させてしまう場合が多い症状でもあります。特に、手は何かと作業で使いますから、慢性化しやすいので注意が必要です。治療するには、炎症が起こらないようにしていけば良いのですが、実はそんなに難しい症状ではありません。腱と腱鞘の摩擦を少なくしてあげるだけです。

しかし、再発を繰り返していたり、慢性化してずっと痛みが続いているような場合は、摩擦を起こす原因が指や手とは別のところにあることが考えられます。

腱と腱鞘の摩擦自体は、手や指を使っていればふつうに起こっている事です。腱鞘炎の人も、そうでない人も動かしている以上は多少の摩擦は起こります。では、腱鞘炎の人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。

ひとつは、動かす時の手指以外の部分の癖です。例えば、指を曲げてグーにする時、手のひら側の腱が引っ張って指を曲げていきますが、その腱の大本は前腕の屈筋群です。触ってみると、指を曲げる時に肘近くの筋肉が動いているのが分かると思います。この屈筋群の付着部（橈骨や尺骨）が捻じれていると、当然屈筋群の動きは正常ではなく偏りが生まれますよね。一回一回は小さな差でも、毎日動かしているとその偏りが腱鞘との摩擦を大きくしてしまうのです。

そして、もうひとつ、腱鞘炎が慢性化してしまっている人は、そうでない人に比べて治癒力が落ちていることが考えられます。普通であれば、摩擦が大きくなり炎症が起こっても、すぐに回復出来るようになっているのですが、その力が弱まっているために炎症が治まりにくくなって、慢性化していることもあります。

腱と腱鞘の摩擦を弱め、かつ炎症が起きても自力ですぐに治せるようにしていくことが、腱鞘炎治療のために最も効果的です。そのためには、患部の指や手だけではなく、腕全体や血流の流れも含めて調整していく必要があります。

百年整体葛西院では、指や手だけではなく、肩から腕にかけての筋肉、骨格の捻じれを調整することで、患部の摩擦を軽減し腱鞘炎を改善していきます。また、身体全体で循環を促進させ炎症の回復を早め、治療後も再発しにくい状態に身体を変えていきます。
その時だけ楽になるのではなく、この先腱鞘炎を気にせずに生活出来るために、当院はその場限りの治療は行いません。

しっかりとやっていけば、腱鞘炎は短期間で改善しますし、再発もしません。根本的に、身体を良くしていきませんか？
きっと当院がお力になれると思います。